ばあちゃんとインコ

「茶の味」っていう映画をみた。

実家にいた、その頃を思い出した。
その頃といっても、家族一人一人なんとなく止まっている時間があって、
父親は50歳、母親は42歳、長女27歳、次女23歳、祖母75歳みたいにそれぞれバラバラに勝手にイメージが止まっている。
実際は父63、母60、長女33、次女31、祖母(他界)なんだけど。

特に祖母は不思議な存在。明治38年生まれ。西暦にすると1905年って…。100年前じゃん。
近所の老人達がゲートボールに勤しむ中、その輪には入らず、黙々と家事をこなしていた。
もちろん外出の時は着物を一人で着こなし、作業のときはモンペというイデタチで。腰まである髪をお団子にして。明治の女してた。
小学生のある日、学校から帰ってくると、縁側に鳥かごに入った黄色いインコが。
庭に迷い込んできたインコを捕まえたみたいで、今まで鳥なんか飼ったこと無いのに、なぜか使い古した鳥かごに入ってた。「ユミィ、インコ捕まえたよぉ」って。
インコが飛んでるとこ見たこと無いなぁ。とか、この鳥かごはどこからきたんだろう?70過ぎの老人がどうやってこの割とすばしっこそうなインコを捕まえたんだろうとか、考えれば考えるほど不思議なのでした。勝手に私が【ブー】と名付け(太ってたので)、台所に置いていたせいか、たまに「ご飯よー」とか言ってたな。ブー。

最近、指輪をしたまま食器を洗うと、必ずばあちゃんが音と共に現れる。
一緒にお墓参りに行くと、お供えしているお酒の入ったコップを洗う時に、ばあちゃんの結婚指輪とコップがあたって、カチャカチャ音がした。多分、少女的指輪への憧れがそんなちょっとした事をとても心地よく記憶してるんだろうな。

インコはもう庭のソテツの木の下だけど、あの鳥かごはどこに行ったのかなぁ。

そんな事をふと思い出してしまう、そんな映画でした。
[PR]
# by yum_w769 | 2005-05-01 18:56